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1月28日(日)、学校法人立命館が指定管理者となっている、京都府立堂本印象美術館で、現在開催中の企画展「堂本印象の挑戦 〜日本画ってなんだろう」(会期2007年1月5日(金)〜4月8日(日))の記念講演会が開催された。
講師は、京都国立近代美術館主任研究員・山野英嗣氏、演題は「揺らぐ近代の美意識」。
山野氏は、京都国立近代美術館で開催中の特別展「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」(会期2007年1月10日(水)〜2月25(日))の担当者であり、その出品作品の図版を掲げながらの講演であった。
講演会場は、堂本美術館2階の資料室。畳敷きの室である。山野氏はまず、「私たちは今、洋服を着ています。ところがほとんどの個人のお宅では、靴を脱いで上がります。この習慣は多分、この先も変わらないでしょう」と、日本人が西洋文化を取り入れる形が、全部そっくりそのままではなく、日本的にアレンジした形で行うことを指摘する。では絵画の場合はどうなのか。
縦長の掛け軸はそもそも畳敷きの座敷の床の間を飾るものであり、屏風は日本家屋の間仕切りの役目を果たした。日本絵画の「形式(かたち)」は、こうした日本の伝統的な建築様式の前提として成立した。日本の画家が油絵を描いても、典型的な日本家屋では、それを飾る場所はない。
現代ではすっかり見慣れた「額装された日本画」というスタイルの誕生も、日本画が日本家屋から離れ、洋画と同じように、美術館での展覧会という発表形式や、オフィスなどの空間に飾られることを、はじめから前提としているからにほかならない。
「日本画と洋画」との異種混合、「洋画家」を志した油絵画家たちが、西欧の絵画技法をいかに摂取するか、いかに事物の存在を迫真的(写実的)に描写するか、の苦心の成果について、美術館の現場で実際に作品を扱っている立場からの具体的な指摘を交えた、興味深い講演であった。